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zoom RSS 打ち上げ花火

<<   作成日時 : 2017/08/08 17:57  

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夜空に咲く大輪の花のような花火は大好きだ

記憶にある最初の思い出は、新居の海に面した二階の部屋に席をしつらえ、大人たちが酒を交えてワイワイと 子供たちは、その奥の和室で蚊帳の中にお布団を敷いた上でゴロゴロと。生まれたばかりの弟をいじりながら うとうと見上げていたような気がする。赤い金魚の浴衣にふわふわのヘコ帯を脱ぐのが嫌で、べそをかいていた。
育った港町では、花火は海からあげるものだったから、少し大きくなると父が知人の小舟に乗せてくれて、揺れる海に浮かんで、スイカやアイスを食べながら見るのが楽しみだった。色とりどりの朝顔の浴衣に赤い帯が自慢だった。海面に浮かぶ水上花火が大好きだった

年頃になると、友人たちと集まってお囃子を聞きながら、リンゴ飴などを片手に岸壁から見た。水色の地に紺のあやめ模様だったり、白地に紺の朝顔だったり、母のあつらえてくれた浴衣を毎年楽しみに着た。
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近所の男の子たちの自転車の後ろに横座りして、あちこちの祭り会場をはしごしたりした。遅く帰って親にさんざん叱られた

夏祭りは、楽しい思い出に満ちている。震災で育った家が流され、故郷の港が様変わりしてからは、なお一層大切なものになっている

ここ数年は、仙台七夕祭り恒例の前夜祭打ち上げ花火大会を桟敷席を買って見ることにしている。お酒やつまみを持って、K場さんや知人たちと一瞬一瞬を楽しむ。
今年はなんと一番前のとても良い席だった・・・のに、霧と雲でほとんど見えなかった それでも45万人(主催者発表)が繰り出したらしいが、時間がたつにつれ帰る人の列が遠目にも明らかだった。
珍しくK場さんの優しい声で「花火師さんがかわいそうだね・・・」とか、「寄付金集めで毎日街頭に立ってたお世話係の人たちもせつないね・・・」とか、「花火師さんもせっかく作ったのにね・・・」などとつぶやきながら、たまにうっすら大玉が夜空に浮かんだりすると手を叩いていた 同じように手を叩く音があちこちに響いていた。私たちは、音がするたびに「今度こそ!!(見えるかなぁ)」と夜空に目を凝らしながら最後まで会場に残った。
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さんざんな花火大会だったにもかかわらず、かなり大勢の人たちが小雨降る大通りをゆったりと歩いて帰って行った。

たくさんの花火大会を見てきたが、今年も良かったなと思う。
美しい花火は見られなかったが、別の美しい思い出になった。仙台人もなかなか捨てたものではないなと思えた夜だった。


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